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昔は抱き癖がつくからと赤ちゃんが泣いても、必ず抱っこしてあげたりはしなかったようですね。
その為、年配の方から「抱き癖」について指摘されたママもたくさんいるのではないでしょうか。
今とは違い掃除機、全自動洗濯機など便利な電化製品が普及していなかった時代は、主婦の家事負担は大きく、赤ちゃんを泣かせておきながら家事をしなくてはいけなかったのでしょう。
しかしそれは「親の都合」であり、果たして赤ちゃんに抱き癖をつけないことは正しいことなのでしょうか。
この記事は、3児の育児中のりかの個人的な見解と仮説です。
実体験に基づく一意見として、育児の参考にしていただければ幸いです。
「抱き癖」はあるのか?
我が家の3兄弟の上二人は、離乳食開始前から保育園に入っています。
末っ子のみ自宅で私がつきっきりで面倒を見ています。
同じ兄弟でも個性があるので「絶対」はないのですが、「抱き癖」はあると思います。
うちは保育園に通っていない末っ子だけが、私じゃなきゃ嫌だとグズグズごねます。これは常に私が一緒にいるからだと思います。上の子達は幼い頃から保育士さんにも見て貰っていたいたせいか、人見知りも少なく人懐っこい赤ちゃんでした。保育園児はママ以外の人も自分のお世話をしてくれることを分かっているのかもしれません。赤ちゃんも環境に適応していく能力があるんですね。
赤ちゃんは「不快」を泣いて伝え、大人にお世話をして貰います。
赤ちゃんって生まれながらに「泣いて伝える」ことを知っているのです。
抱き癖はその延長上にあると思うのです。
赤ちゃんより少し先の話になりますが、子どもが駄々をこねるのは駄々をこねればワガママを聞いて貰えることを知っているからです。
ですから駄々をこねても言うことを聞いてくれない人の前では、駄々をこねなかったりします。
うちの子達は「ワガママ」だと思うことは1歳から許容せずに育てた結果、「魔のイヤイヤ期」はほぼありませんでした。
2歳児にもなれば、子どもは自分の希望を叶える方法をいつの間にか身につけているのです。
実は大人が思っている以上に賢いんですよね。
つまり「抱き癖」は、赤ちゃんが抱っこして欲しい時に泣いてワガママ(?)を伝えるようになった状態のことです。
泣いた赤ちゃんは抱っこするべき?
スキンシップをとると「オキトシン」と言うホルモンが分泌されるそうです。
オキトシンは安心感を得ることが出来るホルモンで、人間関係を円滑にしてくれたり、情緒を安定させてくれます。
この観点から考えると、泣いている赤ちゃんを抱っこしてあげることは、とても良いことだと言えます。
抱いて赤ちゃんがご機嫌に過ごしてくれれば、ママにも赤ちゃんにも良い効果が期待できるからです。
しかし常に赤ちゃんを抱いていられる余裕があるかと言えば、そうではありません。
現代のママだって家事負担はありますし、仕事をしているママもたくさんいます。
愚図って泣き止まない赤ちゃんを何時間も抱いていたら、逃げ出したくなる時だってあります。
まだ幼い兄弟がいる場合だってあります。赤ちゃんばかり優先はしていられません。
そんな時まで「赤ちゃんが泣いたら抱っこしてあげて安心させてあげなければいけない」なんて言われれば、ママの方は育児がつらくなってしまうと思いませんか?
「抱き癖」がつくからと言う発想の為に、抱っこをしない必要は全くないと思います。
けれどどんな時も泣かせっぱなしがいけないと言えば、それも違うと思います。
「抱き癖がつく」と言われた時代は終わりましたが、現代だって「親の都合」はあるのです。
赤ちゃんを叱る母
上の子達を育てた経験で、私は生後7か月の次女を叱ることがあります。
オムツを替えている最中に寝返りしようとする次女に「オムツを替えているから動いてはダメだよ」と叱ります。
分かっているのか分かっていないのか微妙なところですが、自分が注意を受けていることには気づいているようです。
私が注意していることは「オムツ」と言うことを必ず口にして注意することです。
7か月の赤ちゃんがどれだけ単語を理解出来るのか分かりませんが、赤ちゃんは喋れるようになる前に「単語」を少しずつ理解し始めますから、なぜ注意しているのかと言うことを説明するくせをつけると良いです。
赤ちゃんは昨日出来なかったことが今日は出来るようになったりします。
ですから「理解出来ない」と決めつけずに、理解出来るようになる日の為に最初からきちんと教えてあげるのが良いのです。
これは赤ちゃん時期だけでなく幼児期も共通していることです。
そして理由を説明してあげることは、幼児期だけでなく学童期においても大事なことです。親に叱られるから止めるのではなく、なぜしてはいけないのか教えてあげるのです。
赤ちゃんとの正しい関わり方
「正しい」なんて書きましたが、「正しさ」は多くの場合一つではないと思います。
正しい育児も、十の親子がいれば十通りあるのではないでしょうか。
親と子どもの個性、家庭環境によって一番良い形は違ってくるはずです。
先に述べた「赤ちゃんを叱る」と言うことですが、これを実践しているのは、「子どものしつけ」はいつから始めるのが正しいのかと言う問題を考えたからです。
例えば1歳になった途端、いきなりしつけを開始したところで、昨日までと大きく何かが変わったわけではない赤ちゃんは戸惑います。
昨日まで許されていたことが突然許されなくなったら戸惑うのは当たり前です。
ダメなことはダメなんだよ、と私は注意することを始めました。
ここで言う「ダメ」なことも実は「親の都合」です。
オムツをはかないことは「危険行為」ではありませんので、オムツをはいて欲しい「親の都合」なんですよね。
でもオムツをはいて貰わなければ、部屋が汚れてしまいます。赤ちゃんの体だって汚れてしまいます。
そうしたらママは掃除をしなければいけませんし、体を洗ってあげる手間が増えます。
これは不要な労力だと思います。
その不要な労力を作らない為に、「親の都合」を押し付けることが悪いことでしょうか?
その不要な労力がなければ、その間赤ちゃんを抱き締めてあげられる時間が増えるのですから、悪いことではありませんよね。
「抱き癖」だけでなく「ママの息抜き」も同じことです。
一時保育などを利用しリフレッシュすることは、決して悪いことではないですよ。
24時間休憩なしで365日仕事を頑張れる人がどれだけいるでしょうか?
育児は殆ど休みなしです。
リフレッシュすることで楽しく育児を出来たり、子どもと幸せな気持ちで向き合えるのなら、それが一番なのです。
ママの心が元気でいることは家族の幸せに繋がると思います。
赤ちゃんをもつと一度は考える「抱き癖」問題。
実は単純な問題でしたね。沢山赤ちゃんを抱っこしてあげれば「幸せホルモン」がママも赤ちゃんも幸せにしてくれるということです。
「抱き癖」を気にして抱っこをしないより、赤ちゃんの安心感の為にも可能な限り抱っこしてあげて下さいね。
勿論、忙しい時に抱けないことに罪悪感を感じる必要もありません。家族が暮らすうえで時に誰かの都合に合わせることは当たり前のことです。
「抱き癖」がついて「抱っこ抱っこ」と泣かれると辛い時もあるのですが、子どもが抱っこをして欲しがるのは数年のことです。1歳を過ぎれば歩けるようになり、歩いたり走りたくなる時が増えてきます。
だからこそ今しか出来ないスキンシップを大事にしたいものですね。
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